先日、Mastodonのメジャーアップデートがリリースされたとの聞き、ウチのインスタンスをアップデートした。
ちなみに、うちのインスタンスはこちら
今回のリリースは、v2.0.0で大きな変更点としては以下の点。
・カスタム絵文字が利用可能に
・各種ショートカットキーによる快適なブラウズ
などなど
より詳細な変更点が知りたい方はこちらにて日本語に翻訳された変更点が参照できる。
以下、アップデート方法
基本的には、さくらのナレッジにて公開されているアップデート方法に則って行う。
なお、こちらの環境
OS : CentOS 7.3
Ruby : 2.4.1
Mastodon : v1.6.1
まず、Mastodon を実行しているアカウントへ切り替える
su - mastodon
次に、Mastodonがインストールされているディレクトリまで移動
cd /home/mastodon/live
そして、以下のコマンドを入力し
git fetch
git stash
git tag
以下のコマンドで、最新のv2.0.0へと移行。
git checkout v1.6.1
git stash pop
一応、git branch にて現在のブランチを確認すると良いかも。
v2.0.0 と表示されたらOK
で、ここで一つ注意が必要。
Mastodonでは yarn というJavaScriptのパッケージマネージャを使っていて、これのバージョンが以前のものだとのちのちのプリコンパイルが上手くいかないことがある模様。
それとMastodonにて使用しているRubyのバージョンが2.4.2となっているのでこちらもアップデートしておく
そのため、ここで一旦 root へアカウントを移行
su - root
で、こちらの公式ガイドに乗っているコマンドを入力していく。
うちのインスタンスの場合、CentOSなので以下のようになる
sudo wget https://dl.yarnpkg.com/rpm/yarn.repo -O /etc/yum.repos.d/yarn.repo
curl --silent --location https://rpm.nodesource.com/setup_6.x | sudo bash -
sudo yum install yarn
これで最新の yarn がインストールされる。
次に、Rubyをアップデートする。
ウチの環境では rbenv を使っているので、以下のようにコマンドを入力する
cd /Users/Admin/.rbenv/plugins/ruby-build && git pull && cd -
これでRubyのアップデートは終了。
以上のことを終わらせたら、Mastodon を実行しているアカウントへ移行。
su - mastodon
で、あとは以下のコマンドを入力
gem install bundler
bundle install --deployment --without development test
yarn install
RAILS_ENV=production bundle exec rails db:migrate
RAILS_ENV=production bundle exec rake mastodon:maintenance:add_static_avatars
RAILS_ENV=production bundle exec rails assets:precompile
exit
exit した後、root で
systemctl restart mastodon*
でインスタンスが再起動する。
追記:
今回、v2.0.0へアップデートする際にWebUIが正しく表示されないという現象が発生。
原因としては、yarn install をした後に yarn 自体をアップデートしたことが根っこにある模様。
そのため、記事中では yarn install 前に yarn のアップデートを挟んでいる。
参考資料: